元中学校教員で、現在、NPO法人松代大本営祈念館の理事・
千曲市平和のつどい実行委員をされている飯島春光先生を講師に、
木祖村公民館講座 平和と人権講演会
ー木祖村から考える「満州」・戦争・松代大本営ー
が行われ、地域の方達とともに、本校生徒も受講させていただきました。
飯島先生は、新卒で木祖中学校に赴任されたご縁もあり、以前より
平和学習の講師として、中学校にもお出でいただています。
ある中学に赴任されたとき、中国残留日本人の子ども達が、
中国では日本人、日本では中国人だと馬鹿にされている姿に心を痛められ、
正しい知識を自身が学び、生徒達に伝えていこうと考えられました。
そこで、満蒙開拓団や少年義勇兵について体験者の聞き取りをベースに
研究を深められたそうです。
講座では、木祖村からも200名以上の方が開拓団や義勇兵に参加し、その半数
以上が戻られなかったことや日本が中国や朝鮮で行った行為について、また、敵国
である日本人を救い育ててくれた中国の方のことなどを教えてくださいました。
とても重く心が痛む内容でしたが、生徒達は真剣に聞き、受け止めていました。
先生は、「戦争は最大の人権侵害である」そして「最大の環境破壊である」
とおっしゃれましたが、本当にその通りだと思います。
現実には、今でも戦争や紛争が続いています。戦争の恐ろしさと平和の有り難さを
改めて学んだ子ども達が、日本のそして世界の平和に貢献できる人物になって
欲しいと思います。
貴重な学びの機会をいただいた飯島先生と平和教育に積極的に取り組まれている
村の皆さんに感謝です。